2010年1月26日火曜日

ubuntuで壁紙をランダムに切り替える。

 起動時にランダムに壁紙を変更していきます。
 毎回同じ壁紙だと飽きてくるし、かといって手動でいちいち切り替えるのも億劫になってきまして(^_^;)


 まず、ランダムに変える壁紙を入れたディレクトリを決めておきます。壁紙となる画像ファイルはあらかじめ gimp などのフォトレタッチソフトを使ってサイズを統一しておきましょう。その方がいろいろと面倒じゃなくなるので。

● icewm の場合

 以下を random-wallpaper-icewm.sh という名前で ~/bin あたりに保存します。保存したら、chmod +x random-wallpaper-icewm.sh として実行属性を付けるのを忘れずに。
 pref は ~/.icewm/preferences の場所です。
 WALLPAPERS は壁紙のあるディレクトリを指定します。
 それぞれ御自分の環境に合わせて修正してください。

#!/bin/bash
# last updated : 2010/01/21 21:13:37 JST
#
# icewm用ランダム壁紙チェンジャー
#

pref='/home/ユーザー名/.icewm/preferences'
WALLPAPERS="$HOME/MyPictures/Wallpapers"
ALIST=( `ls -w1 $WALLPAPERS` )
RANGE=${#ALIST[*]}
SHOW=$(( $RANDOM % $RANGE ))

sed --in-place=.bak -e \
's:^DesktopBackgroundImage=.*$:DesktopBackgroundImage="'"${WALLPAPERS}/${ALIST[$SHOW]}"'":' $pref
icewmbg -r
 修正して保存し終えたら、~/.icewm/startup の最後の方に追記します。
 以上で次回以降、icewmにログインする度に壁紙がランダムで変更されます。


● GNOME の場合

 以下を random-wallpaper-gnome.sh という名前で ~/bin あたりに保存します。保存したら、chmod +x random-wallpaper-gnome.sh として実行属性を付けるのを忘れずに。
 WALLPAPERS は壁紙のあるディレクトリを指定します。
 自分の環境に合わせて修正してください。

#!/bin/bash
# last updated : 2010/01/26 15:13:17 JST
# Set Random Wallpapers for GNOME.
#

WALLPAPERS="$HOME/MyPictures/Wallpapers"
ALIST=( `ls -w1 $WALLPAPERS` )
RANGE=${#ALIST[*]}
SHOW=$(( $RANDOM % $RANGE ))

gconftool-2 --type string --set "/desktop/gnome/background/picture_filename" $WALLPAPERS/${ALIST[$SHOW]}
gconftool-2 --type string --set "/desktop/gnome/background/picture_options" "centered"
 保存し終えたら、メインメニューのシステム設定自動起動するアプリ を起動します。

 起動したら追加ボタンを押して追加メニューを出し、登録していきます。


 これで次回以降ログインする度に壁紙がランダムに設定されて表示されます。

● openbox の場合

 以下を random-wallpaper.sh という名前で ~/bin あたりに保存します。保存したら、chmod +x random-wallpaper.sh として実行属性を付けるのを忘れずに。
 WALLPAPERS は壁紙のあるディレクトリを指定します。
 自分の環境に合わせて修正してください。
 feh というコマンドを使いますので、あらかじめ
sudo apt-get install feh
として入れておいて下さい。

#!/bin/bash
# last updated : 2010/01/05 15:12:05 JST
#
# SET random Wallpapers for background.
#

WALLPAPERS="$HOME/MyPictures/Wallpapers"
ALIST=( `ls -w1 $WALLPAPERS` )
RANGE=${#ALIST[*]}
SHOW=$(( $RANDOM % $RANGE ))

feh --bg-scale $WALLPAPERS/${ALIST[$SHOW]}
 修正して保存し終えたら、~/.config/openbox/autostart.sh の最後の方に追記します。
 以上で次回以降、openboxにログインする度に壁紙がランダムで変更されます。

2010年1月2日土曜日

ubuntuでファイルコピーでベリファイする

 ubuntuで大きいファイルや沢山のファイルをコピーする場合は、nautilusでコピーするのではなく、cp コマンドを使うと便利です。リソースも食わず、バックグラウンドで放っておけますし、なにより基本中の基本コマンドなので安心感が違います。
 とはいえ、ネットワーク越しのコピーだと外乱要素が多いので、ちゃんとコピーできたかどうか確認した方がいい場合もあります。大事なデータの引越しとかですね。
 そこで正しくコピー出来たかどうか確認するためにベリファイをします。各ファイルのハッシュ値を出して比較して正しくコピー出来たか確認します。
 標準で md5sum コマンドがありますが、今回は確認作業をもっと楽にしてくれる md5deep コマンドを使います。


インストール

sudo apt-get install md5deep

使い方


  1. 元ファイルのハッシュ値リストを作成する。

     まず最初に元となるファイル群のハッシュ値リストを作成します。
    md5deep -r ディレクトリ名 > hash.list

    -r オプションを付けることにより、再帰的に動作します。
    -e オプションを付けると進行状況を表示します。大きいファイルの時に使うといいでしょう。
    このハッシュリストは元データと同じディレクトリに保存しておきますと、そのうちなにかの役にたつかもしれませんw
  2. コピー先と比較する。
     作成しておいたハッシュ値リストと、コピーした先のファイル群のハッシュ値とを比較していきます。
     正常にコピー出来たファイルはいちいち報告する必要はないので、正常にコピー出来なかったファイル名だけ表示させるようにします。
    md5deep -X hash.list -r 比較作ディレクトリ
    -X オプションはマッチングしないものだけを表示します。
    両方のファイル名を表示させたいなら、-w オプションを付けます。
     これでなにも報告されなかったら正常にコピーできています。もしハッシュ値が違っていた場合は報告されますので、再度そのファイルをコピーすればいいでしょう。


 基本的な手順は以上です。簡単でしょう?
 シェルスクリプトでサブプロセスで動かせば、並列して計算させる事も出来るので、高速化もできるでしょう。同一のHDDじゃあまり意味ないですけど。マルチコアじゃないと意味がないですけど。

 大事なデータの移動には是非ベリファイしておきたいものです。
 ついでに cp ですが、 nice コマンドと併用することでコピー時の負荷を減らす事が出来ます。さらに ionice と組み合わせると、もっとシステム負荷を減らせます。

ex.
ionice -c3 -n7 nice -n19 cp コピー元 コピー先 && zenity --info --text "コピー完了"

-c3 はシステムがアイドル時にしかコピーしません。-n7 で優先度を最低に。さらにniceの方でも優先度を最低にしています。
 これでバックグラウンドでコピーさせています。もちろんコピーの優先度を最低にしてますので、結果としてコピーの時間はかかりますが、システムの負荷は減るでしょう。
 最後にコピーが終了したら通知ウィンドウを表示させるようにしていますので、時間のかかるコピーでも、コピー完了を忘れることを防ぎます。

 であであ快適なubuntu生活を♪